生まれてこないほうが良かったからこそ自分らしく生きる|反出生主義・人生に意味がない前提と自己理解

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「生まれてこないほうが良かった」と、私もずっと思ってきました。

絶望して悲観的になっているわけではなく、フラットな気持ちでこう考えています。

生まれてきたことは奇跡だ。

そう言われても、どうしても実感できなかったし、むしろその言葉に違和感を覚えていました。

それでも、そう感じる自分のほうがおかしいのではないか、まだ考えが足りないだけではないか、と長い間自分を疑ってきました。

この記事では、反出生主義に出会って楽になったこと、そして生まれてきたことを肯定しなくていい前提に立ったからこそ、自分らしく生きるようになった過程を書いています。

生まれてきたことを全肯定する前提にずっと違和感があった

「生まれてきたことは奇跡だ」
「人生には意味がある」

こうした考え方は、教育や自己啓発の場で当たり前のように語られます。

しかし私は昔から、この前提に強い違和感がありました。

  • 生まれてこないほうが良かったのでは
  • 「ありがたい」「素晴らしい」と言われても実感がない

それでも、そう感じる自分を肯定できませんでした。

生まれてきたことを肯定できないことは、どこか間違いで、未熟なことだと思っていたからです。

「まだ考えが浅いだけなのではないか」

「いつか分かるようになるのではないか」

「自分の性格が暗いだけなのでは」

そうやって、違和感を持つ自分のほうを問題にしていました。

反出生主義との出会いは私にとって救いだった

そうした中で、反出生主義という考え方を知りました。

反出生主義では、

  • 生は本人の同意なく始まること
  • 生きることには必ず苦痛の可能性が含まれること
  • 生まれないことには苦痛が存在しないこと

などを理由に、「生まれること自体を肯定できない」と考えます。

この考え方に触れて、私の中で起きたのは絶望ではありませんでした。

むしろ、生まれてきてよかったと思えないという感覚が、個人の弱さや性格の問題ではなく、論理として扱われていることに安心しました。

それまで私は、前向きになれない自分や生まれてきたことを肯定できない自分を、どこか欠けている存在だと感じていました。

反出生主義は、私にとって生まれてきたことを否定するための思想ではなく、この世に存在してしまったことを肯定できない自分を否定しなくていい、という救いを与えるものでした。

「生まれてこなければ良かった」と考えることの効果

反出生主義を通して、私は次の前提に立つようになりました。

どうあがいても、自分がこの世に生まれてきてしまったことはもう変えられない。なら、せいぜい楽しく生きよう。

では楽しく生きるとはそもそもなんだろう?と考えたときに、そのためには自分をよく知って、自分らしく生きることだと思い立ったのです。

自分らしさは「人は生まれてきたほうがいい」につながるのか?

自己理解を進める中で、自分の価値観や得意・不得意が少しずつ言語化できるようになりました。

その過程で一瞬、自分らしさは唯一無二なのだから、それがこの世に存在することの肯定につながるのではないかと考えたこともあります。

自己理解の分野では、唯一無二の才能・あなただけの強みといった言葉が、人生の意味と結びつけて語られることが多いからです。

しかし冷静に考えると、その人らしさが存在することその人が生まれてきたことを肯定すること。この2つは、論理的には別の話でした。

自分らしさは確かにあります。

でも、それがあるからといって、生まれてきて良かった、生まれてくるべきだったという結論は、どうしても導けませんでした。

「自分らしさを発揮したほうがいい」の本当の理由

私は今、せっかくなら、自分らしさを発揮したほうがいいと思っています。

ただしそれは、この世に存在してしまうことを肯定するためではありません。

理由は単純で、苦手なことを頑張り続けるより自然にできることを使ったほうが楽だから。

合わない場所に居続けるより合う環境に移ったほうが快適だからです。

生まれてきたことは絶対に取り消せないのだから、せいぜい楽しく、自然と流れていくように生きようと思うからです。

生まれてこないほうが良かったからこそ自分らしく生きる

私自身は、自分がこの世に存在してしまったことはあまり肯定的に捉えられていません。

しかし、反出生主義に触れたことで、この世に生まれてしまったことを肯定できない自分を、無理に変えなくていいと思えるようになりました。

生まれてこないほうがいい、でもそれは絶対にキャンセルできないから、ならせめて楽しく生きたらいい。

そう思うと、

  • 正解を探さなくていい
  • 耐える理由を探さなくていい
  • 自分に合わない選択をやめていい

という余地が生まれます。

自己理解は、その余地を現実の選択につなげるための、実用的な手段だと私は考えています。

もしあなたが、

  • 生きる意味が分からないまま、ずっと立ち止まっている
  • 苦手なことを「意味があるはず」と頑張り続けている
  • 今の生き方や働き方が、自分に合っているのか整理したい

と感じているなら、自己理解をして状況を見直してみてください。

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